MarkLogicデータハブ5.1:リリースノート
データハブ5.1.0
データハブ5.1.0には、以下のような新機能および変更があります。
マッピング
XPath式によるマッピング
マッピングステップにおいて、エンティティプロパティにXPath式(事前定義された関数やカスタム関数を含む)から生成した値を割り当てることができます。
この機能は、MarkLogic Server 9.0-11や、10.0-2以降最新の10.xリリースでのみサポートされています。
詳細については、マッピングについて、データハブマッピング関数、カスタムマッピング関数の作成を参照してください。
QuickStartによる入れ子エンティティのマッピング
入れ子になったエンティティのマッピングをQuickStartで扱えるようになりました。
この機能は、MarkLogic Server 9.0-11や、10.0-2以降最新の10.xリリースでのみサポートされています。
詳細は、複雑なエンティティ、QuickStartによるマッピングステップの設定を参照してください。
マッピングされたエンティティインスタンスの検証
マッピングステップにおいて、結果として得られたマッピング済みエンティティインスタンスを、エンティティモデルに基づくスキーマドキュメントに突き合わせて検証できます。
詳細については、マッピングされたエンティティインスタンスの検証を参照してください。
マスタリング
分割されたマスタリング:マッチングステップおよびマージングステップ
マスタリングの処理を「マッチング」および「マージング」の2つのステップに分割することで、パフォーマンスを改善します。この分割により、他の処理がレコードにアクセスする際のロックの可能性を減らします。
従来の統合されたマスタリング(マッチングとマージングが1つのステップにまとまっている)は、小規模のデータセットに対しては依然として利用できますが、ロック問題を回避するために、スレッドの個数は1
にしてください。ほとんどの場合、分割されたマスタリングで複数のスレッドを利用する方が望ましいです。
詳細は、マスタリングについて - 統合ステップ vs 分割ステップマスタリングを参照してください。
手作業でのマージとアンマージ
hubMergeEntities
hubUnmergeEntities
詳細は、Gradleタスク - レコード管理タスクを参照してください。
マスタリング用の出自の追加情報
処理の透明性を向上させるため、マスタリング用に出自情報が追加されました。
詳細は、マスタリング用の出自を参照してください。
マスタリング用の新規REST API
- mlSmMatch (POST)
- mlSmMerge (POST)
- mlSmMerge (DELETE)
- mlSmNotifications (GET)
- mlSmHistoryDocument (GET)
- mlSmHistoryProperties (GET)
詳細は、RESTクライアントAPIに対するデータハブ拡張 - レコード管理を参照してください。
カスタムステップ
QuickStartにおけるカスタムステップのタイプの拡張
QuickStartのカスタムステップのタイプを、読み込み、マッピング、マスタリング、その他のいずれかに設定すると、このカスタムステップで置き換えるステップに関するより詳細なテンプレートが提供されます。この機能は以前のリリースでもプログラム的に利用可能でしたが、本バージョン以降、QuickStartでも利用できるようなりました。
詳細は、QuickStartによるステップの作成を参照してください。
カスタムステップの新規テンプレート
GradleタスクhubCreateStepDefinitionによって、各ステップタイプ(読み込み、マッピング、マスタリング、カスタム)ごとに新しいテンプレートが生成されます。それぞれのテンプレートには、必要に応じてカスタマイズできるように詳細なコメントが記述されています。これらのテンプレートは、(プロジェクトのルート)/step-definitionsフォルダ内にあります。
その他の変更
APIのプレフィックスを「ml:」から「ml」に
APIのプレフィックス「ml:
」が「ml
」(コロンなし)となりました。 例: ml:runFlow
は、mlRunFlow
となりました。
詳細は、RESTクライアントAPIに対するデータハブ拡張を参照してください。