4.3のフローを5.xのステップへ移行する
4.3のフローをデータハブ5.xのステップに移行するのはオプションです。DHF 4.3のフローは、レガシーのGradleタスクを使ってデータハブ 5.xでも使用できます。
しかしながら、データハブ 5.xの機能(マスタリングや改善されたマッピングなど)を活用したい場合、DHF 4.3のフローをデータハブ 5.xのステップに移行できます。2つの方法があり、そのそれぞれを使うことや2つを組み合わせて行うこともできます。その後、一つあるいは複数のフローに自分のデータハブ 5.xステップを追加できます。
設定ベースのステップを使用する
データハブ 5.xの読み込みステップおよびマッピングステップを作成し、DHF 4.3のインプットフローおよびハーモナイズフローのそれぞれと置き換えることができます。
4xのフロー | 5xのステップ |
---|---|
インプットフロー | 読み込みステップ |
ハーモナイズフロー | マッピングステップ |
これらのステップは、カスタムフックモジュール(デフォルトのステップ処理の前あるいは後に実行されるもの)でカスタマイズ可能です。
- これでデータハブ 5.xの機能を大幅に活用できるようになります。
- 新しいステップの方が、現在および将来のデータハブ 5.x機能との親和性が高いです。
- これで保守すべきコードの量が減りますが、まず最初の段階で、既存のプラグインを整理し、デフォルトステップの処理と重複がないようにする必要があります。自分のプラグインの方がデフォルトよりも処理が多い場合、これらの処理に関するコードをカスタムのフックモジュールに追加できます。
読み込みステップおよびマッピングステップ、またエンティティやフローの作成方法については、「はじめに」を参照してください。
詳細は、「カスタムフックモジュールの作成」を参照してください。
カスタムステップ使用する
データハブ 5.xカスタムステップを作成し、DHF 4.3プラグインコード(そのままあるいは書き直したもの)を、それぞれのカスタムステップのモジュールに追加します。
4xのフロー | 5xのステップ |
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インプットフロー | カスタムの読み込みステップ |
ハーモナイズフロー | カスタムのマッピングステップ |
- 自分のプラグインが、データハブ 5.xの設定ベースのステップでは扱えない、カスタム処理を行う場合に適しています。
- 初期導入はこちらの方が短時間で済みます。というのもヘッダ、トリプル、コンテンツのコードを変更する必要がないためです。しかしながら、将来のデータハブリリースとの互換性を維持するには、これらのモジュールを自分で保守する必要があります。
- 自分のプラグインコードをそのままカスタムステップモジュールにコピーした場合、データハブ 5.xの設定ベースのステップがすでにカバーしている、不必要なライブラリや機能をインポートしてしまう可能性があります。これらのライブラリによりパフォーマンスが悪化する場合もあります。
- 保守のためにはより高度な技術的スキルが求められます。
カスタムステップ、またエンティティやフローの作成方法については、「はじめに」を参照してください。
詳細は、カスタムステップモジュールの編集を参照してください。
例:
- 自分のDHF 4.3プラグインコードをそのまま追加するには、サンプルプロジェクトを参照してください。ここでは、データハブ 5.xのカスタムステップが、DHF 4.3プロジェクトからコピーしたヘッダ、トリプル、コンテンツのJavaScriptライブラリを呼び出しています。
- 自分のDHF 4.3プラグインコードをネイティブのデータハブ5.xモジュールに書き換えるには、例を参照してください。ここでは、カスタムステップコードのテンプレートをガイドラインとして使用しています。